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二.志学観(2)

「三上(さんじょう)」
「自ら新にするの第一の工夫は、新にせねばならぬと信ずるところの旧いものを一刀の下に斬って捨てて、余孽(よげつ)を存せしめざることである」(幸田露伴『努力論』岩波文庫)。幸田露伴は、目的のために自己革新するには、昔のままの自分ではなく思い切って根こそぎ捨てて新しいことを努力しろと教えます。その努力は時間感度で決まります。古来より寸暇を惜しむことを「三上(さんじょう)」、枕上(ちんじょう)、馬上(ばじょう)、厠上(しじょう)と言います。枕上はベッドの側、馬上は移動中、厠上はトイレの中です。寸陰を惜しむ意思力は思いの強さが鍵です。わずかの時間の蓄積は、その人に的確な現実判断能力を与えます。目の前の時間の過ごし方を毎時判断し行動しているからです。