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中江藤樹先生の教え①~社長の滋賀訪問記

今日で8月も終わりです。暑い夏から朝晩に少し秋の気配が感じられるようになってきました。

この8月に弊社代表の末永が 滋賀県高島市(JR湖西線「安曇川駅」下車)にある 中江藤樹先生ゆかりの施設「高島市良知館」「藤樹書院跡」「中江藤樹記念館」を訪れ、学んできたことを4回に渡ってご報告したいと思います。

写真は錦鯉が泳ぐ近隣の水路です(撮影:末永)
施設では、地元ボランティアの方々が詳しく説明をしてくださるそうです。

 

近江聖人 中江藤樹先生の教え

近江の国(滋賀県)でお生まれになった日本の陽明学の祖 中江藤樹先生(1608-1648)は、郷土の人々や藤樹書院に集まってくる人々と共に、人間として大切な道を学び、その道を実行し、近江聖人とたたえられました。
その教えが
「致良知(ちりょうち)」 「孝行(こうこう)」 「知行合一(ちこうごういつ)」 「五事を正す(ごじをただす)」です。

~1回目~
致良知(ちりょうち)

人は、だれでも「良知(りょうち)」という美しい心を持って生まれています。この美しい心は、だれとでも仲よく親しみ合い、尊敬し合い認め合う心です。
ところが人々は、次第にみにくいいろいろな欲望が起きて、つい良知をくもらせてしまいます。
私たちは、自分のみにくい欲望に打ち克って、良知を鏡のようにみがき、その良知に従い行いを正しくするよう日々努力することが大切です。
※近江聖人中江藤樹三百五十年祭実行委員会発行の冊子より引用

 

中江藤樹は、この王陽明のとなえた「良知を致す」の説につよい啓発をうけましたが、ところがその「良知を致す」を「良知に致る」と、あえて読みかえました。門入にあてた書簡のなかに「学は良知に致るより外はなく候。その良知にしたがい難きは、私欲にくらまさるる故にて候」と書かれています。
※近江聖人中江藤樹記念館発行資料より引用