2017年10月10日
●「ワーク・ライフ・バランスの改善に向けた取組を行う企業は多いが、効果が出ている企業は比較的少ない」
ワーク・ライフ・バランスの改善に積極的に取り組むことについて、企業はどのような取組を行うべきなのか「労働時間」「休暇」の観点からまとめる。
まず、企業における取組状況を確認すると、労働時間の対策として「所定外労働時間削減に向けての取組」に取り組んだ企業が約9割、休暇の対策として「年次有給休暇の取得促進に向けての取組」に取り組んだ企業が約7割と比較的高い水準にある。
しかしながらその効果を見ると「所定外労働時間削減に向けての取組」については約5割、「年次有給休暇の取得促進に向けての取組」については約6割が取組に効果がなかったとしている。
このように、多くの企業ではワーク・ライフ・バランスの改善に向けた取組を行っているものの、効果が出ていない点が課題であることが分かる。
また、長時間労働者が考える仕事の効率化に必要なものを見てみると、「人数を増やす(業務量を減らす)」よりも「組織間・従業員間の業務配分のムラをなくす」の方が上回っており、体制の増員に加え、業務体制の見直しによる仕事の効率化についても、企業側だけでなく労働者側も大きな課題として認識していることが分かった。
○長時間労働者が考える仕事の効率化に必要なもの(上位7項目)
※平成29年版労働経済白書(厚生労働省 編)P142~P144より
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上位7項目をチェックしてみて下さい。お気づきになることがあると思います。
働いている人が、こうしてくれたらもっと効率的になるのに…というポイントを見過ごしているかも知れません。
※写真は、三連休に訪れた奈良のコスモスです。すっかり秋の風景ですね