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学べ、そして噛み砕け

学べ、そして噛み砕け

学んでいると凄いなと感じる本があります。しかも、それは昔に書かれた本ですが、

その魂が今も生きているのです。魂というのは、生きているものなんだと思います。

世阿弥が、「命には終わりあり 能には果てあるべからず」と申しております。

人間としての命には限りがあるけれども能は芸術として永遠に生き続けるという

意味です。その言葉通り世阿弥は650年前に没していますが、当時作った能の原型は

今も生きており、能の哲学は継承されています。猿楽を先進的な芸にイノベーションした

世阿弥の魂は風姿花伝として言霊に著されました。そのなかにある魂が生きているということを

考えれば、本当にそうありたい。それを学んで血肉にするほどに噛み砕いてみたいと思います。

噛み砕くというのは、自分の現実の中にぶつけてみることでしょう。自分の魂で感じたものは、

必ず現実に時間差はあっても顕れると思います。自分の内奥にあるものが敢然と動けば

それはエネルギーとなって自分を動かす素になります。真理は現実のただ中にありと森信三氏は

申されましたが、現実と向かい合えるエネルギーは、凄いと感じる感性にあります。凄いと感じた時に

内奥のエネルギーが外に向かってまっしぐらに進みます。そのエネルギーこそが利他の始まりの

エネルギーといってもいいでしょう。ただし、利他の目的を持てば、です。生きるエネルギーは、

次第に大きくなっていきます。