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二.志学観(3)

「福沢、枕を用いることなし」
明の時代「王陽明は、病身で内乱、反徒と休む暇もなく奔走し、その間に真剣な読書、学問、教育、詩作、論述を行っています。弟子たちは絶えず先生の後を追って陣中に聴講しており、一日の戦闘がすんで夜になると夜営のテントの中で篝火で書物の講義をしました。弟子たちもヘトヘトになって、翌日眼を覚ましたら、もう陽明先生は前線に進軍している」(安岡正篤『青年の大成』致知出版社)。王陽明の利他の率先垂範は志なくしてはできない実践です。真に行動することとは、志に向かって誠心誠意を尽くして進む途方もない努力と気づきます。