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【人材育成における変化を感じていますか?】社員が自主的に育つコツ

ここ数年、環境の変化を肌で感じている人も多いと思います。
しかし、環境だけではなく、人材育成のストーリーにも変化が訪れています。

戦後の経済歳長の歴史を振り返れば、人は育ったが労働時間は長かった。どちらもまぎれもない事実です。わたしたちの中に「長く働かないと人材も経営も上手くいかない」という価値観が染みついているのかもしれません。
今は考え方を大きく変えていかないといけない時ですが、自分が育った時代、長時間労働の下での育て方から切り替えきれない人も多いようです。
また、自分が若い頃に当時の上司からしてもらった範囲でしか考えられないこともあります。それが切り替えられる人は、時代に適応するように努力している人でしょう。しかし、それを切り替えなければ”マネジメントの品質”は衰退します。

これからは、変化に適応する人材づくりが求められてきていますが、実際に適応できる人は何割でしょうか?
変化とは可能性です変化していくためのチャレンジを働き方の外枠だけを守って切り捨てるべきではありません。

ではどう変化させればいいのでしょうか?
変化のためにはその人固有の「モチベートする要因」を知る必要があります。そのため、現状で自分のチームにいる部下の意欲や、やる気になるファクターは何なのかを客観的に把握することが大切です。

例えば、上司から叱られてもなにくそと思い発奮する部下もいれば、叱られるとすぐに意気消沈して、仕事に対する意欲が減退してしまう部下もいます。仕事で困難に直面した時、それが困難な課題であるほどモチベーションが上がる部下もいれば、反対に自分には無理だと最初から諦めてその仕事に深くコミットすることを尻込みする部下もいます。
褒めることについても、褒めることでさらに仕事の意欲が増してどんどん意欲的に取り組むようになる部下がいる一方、下手に褒めると慢心して成長がストップしてしまう部下もいます。叱ること・褒めることは重要なことですが、「こういう時はこう叱る」「こういう時にこう褒める」という一律な手法が通じない環境なのです。

言い換えれば、「仕事のモチベーションが高まるキーワード、意欲が減退するキーワードが全員異なる」ということでもあります。
叱ること・褒めることはほんの一例であって、人事においては万事このように、その人という個に応じた対応を目指す必要があるのです。

また、仕事をする上でのモチベーションのポイントは、個人やポジション、ライフステージによって”変化”もしていきます。
ある調査では、6割ちかくの人が、「仕事をする上での重要だと思っていること」が変化していきました。

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https://hr.jtbcom.co.jp/column/2149/

相手の立場になってみた時、「彼や彼女の意欲・やる気を引き出せる要素はこれだ」というものを把握し、その要因に向かって働きかけ、潜在能力を引き出していくような人材育成を具体化していくことが重要となります。
このように、上司が今までの考え方を切り替えられるかどうかが、非常に大きな要因となるのです。

強くて優しい会社 ―人と組織の潜在能力を活かす、現場の人事デザイン」クロスメディア・パブリッシング
(著者:弊社代表 末永春秀)
本書より抜粋。