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【徹底解説】テンプレは無い⁈「部下の指導」を改善するポイント2点

これからの経営では部門を担当するリーダーになった人は、 部下を指導する上でしっかりと考えておく”ポイント”があります。
現場のリーダーは、今まで以上に生産性を上げる、働く時間には制約がある、品質問題は今まで以上に基準が高くなる、部下の価値観はいろいろ多様化する現実と向かい合うことになります。
こういうことは今までもなかったわけではありませんが、特に条件が多くなったと実感しています。
ここに時代の変化があると認識してください。

その反面、仕事の手段も変化しています。オンライン会議の増加、AI機能の進化、SNSの多様な活用、各種デバイスの性能アップ、録音機能や画像機能の向上、学習の機会の多様化など、、挙げるとキリがないほどに、あらゆることがはるかに増えています。そして当たり前のように活用されています。
つまり、条件ばかりが増えているのではなく、マネジメントの手段も増えているのです。

さて、これからの時代、「上司が部下を指導する際に気を付けるべきポイント」について、今回は2点にポイントを絞って解説していきます。
指導ポイントについて振り返る機会にしてください。

①部下に対して部下に応じた指導をする

部下に応じた指導をするというところが大切です。これが一律にはいかない難しさです。
いろいろな人間がいるのと同じようにいろいろな部下の人たちがいます。
綺麗事だけでは通らない部下もいますし、他責型の部下もいますし、能力はあるけれど人間性がついてきていない部下もいますし、人間性はあるが能力がついていかない人もいます。
本当に多様です。この部下の多様さに挫けないで頂きたいと思います。
部下育成というのは人間社会での営みです。いろいろな人間がいる数と同じ数だけ部下もいるのです。

ある人が、人間を描いた最高傑作と言われている『三国志』の中に出てくる人物像を分類したら”2,700人”もいたと言っています。
皆さん方のチームにいる部下は、そのうちのほんの「何分の1」だ、というように考えてみてください。
そして、一人一人の部下に、「どうしたら部下に効くか」の”処方箋”を書いてみてください。名案が出なくても良いのです。 育成の名案があるのではなく、考えること自体に意義があります。
そして、考えてもやはり王道しかないのだと思いますが、王道と言うと道一本で、本質的なこと以外に方法論などないような感じになってしまい、一人一人への指導の仕方が変わりません。
やはり、「この部下にはこういう対応」「こちらの部下にはこういう対応」 という”個別性”を考えないと効果が出ません。
方法は多様でも、根本は同じというのがポイントです。

②基本的なことが身についていないリーダーは、部下が離れていく

上司の考え方や行動に、部下は大きな影響を受けています。
まず、リーダーは、この点をしっかりと認識すべきです。案外、これが分かっていないことが多いものです。上司というのは、部下の考え方に影響を与えることがあることを明確に認識しないと、リーダーの行動の変化が起きません。
上司の部下への説得力というのは、知識・スキルなどの専門性も重要ですが、それだけでは長続きしません。
「確かにスキル・知識は、凄いけど・・ ・・」という感じを部下が持たないようにするには、”基本的な行動”が一定レベルに達している必要があります。
実は、その基本行動が人間性の表れです。基本的な行動とは、新入社員研修で学習するようなことや、社会常識的なことです。これが、職業生活にいかに大きな影響を自分に与えているか再認識していただく必要があります。

(弊社冊子「リーダーに大切な考え方」より一部抜粋)

ある意識調査では、職場での「部下育成に関するサポート・支援制度に不満がある」と回答した育成担当者(責任者)は約5割。
そのうち最も多かった意見が、「育成担当者向けの研修の不足」

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引用:リ・カレント株式会社「2022年人材育成に関する意識調査」

つまり、部下を教育するにあたって、管理者である自分たちは、どうマネジメントするべきなのか?という学びが不足していると考えている人が多いのです。
コミュニケーションの手法・ツールが多様化し、制約がある環境の中で、部下を指導する前に、今一度「指導者としてどうあるべきか」を学ぶ機会を持って頂きたいと思います。