TEL : 06-6147-7812 FAX : 06-6147-7816
〒550-0004 大阪市西区靭本町1丁目11番7号 信濃橋三井ビル 3F
トップページ末永ブログ

末永ブログ

SUENAGA Blog
sub_line

主体的になるコツ

人は、もともとその人固有の力を持っています。それが思うように表すこ

とができている人もいますでしょうし、未だ、表しきれていない人もいま

す。自分にどのような力があるのかも分からない人も多いです。私は、経

営コンサルティングの仕事に就いていますが、初めから、この仕事の能力

があるとは思っていませんでした。たまたま若い頃に年末に転職で飛び込

んだところが社労士事務所でした。そこから労務管理を良くするには経営

を良くしなければよくならないと志して経営コンサルティングの会社に転

職しました。その会社で定年まで働いて独立しました。独立してはじめて

この仕事の大切さと価値が分かりました。経営の意味と価値を経営者とし

て実感しているからです。

では、経営コンサルティングをするような能力が自分にあったかと言え

ば、自分にあったのは、「相手に良くなって欲しい、そのために自分にで

きることがあるなら、それには役立ちたい」という思いはあったように思

います。その自分の根っこの思いが、結果として、この仕事を選ばせてい

るように感じています。そして、この仕事をやっているうちに必要なこと

を学んでお客様に支えられて仕事として成り立っています。このように考

えれば、人は固有の能力があるという大前提の下で、もともと、内心どう

いうことに役立ちたいかの願いがあると思います。それがモチベーショ

ン、つまり動機です。これは大事です。その動機があって、次に、何にど

のように役立っていくかを整理する必要があります。

withコロナの時代、働き方も含めてHR(人事)に関心が多く集まってい

ます。HRの仕組みをどうするかは勿論考えなければいけません。それは

必要ですが、本質は、一人ひとりが自分の人生を主体性をもって、これま

で以上に考えるということにあります。自分の人生なんだから自分が主体

的に考えなくて誰があなたの人生を主体的に考えますか、と思います。そ

れは誰でも頭では分かっているのでしょうが、現実の組織や仕事の制約が

多いことがそれを阻むのでしょう。しかし、その制約と思っていること自

体も時代の変化に晒されているのですから、自分にとって、どうしようも

ない制約ではないはずです。自分の思い込みだけで制約と思っているだけ

かもしれません。自分はこうありたい、自分はこうしてみたい、こう役立

つ行動をしたい、そんなことが増えれば、それが、その人の現在の生きて

いる命に喜びをできるだけ多く味あわせることになります。自分が何をし

て役立ちたいかを考えることは大切なテーマです。

これは年齢や役職に関係なく大切なテーマです。私のような仕事をしてい

ると、日々、組織の中の社員の主体性の在り方と向かい合っています。ど

うすれば人は主体的になるか。それは経営のテーマであると共に働くとい

うことの中で一人ひとりも考えなければいけないテーマです。それがクロ

ーズアップされているのが今の時代です。

主体的になろうとしても、その場がない、その機会がない、その先が見え

ないということもあるかもしれません。しかし、その場があって、その機

会があるから主体的になるというのは表面だけの主体性ではないでしょう

か。その場もない、その機会もない、それだからこその主体性です。

そうは言ってもそれほど簡単ではないでしょう。どうすれば良いか。日々

の中で「漫然とした受け身の時間」を捨て去ることです。これには決断が

要ります。やって見ると、その継続が自分と周囲の環境の在り方を変えま

す。出来上がった環境を受け入れるだけの過ごし方も一つの時間の過ごし

方です。それはそれで心地よさもあります。そのような時間もあって良い

です。しかし、もし、自分の何かを変えて主体的であることを目指すなら

ば、自分から働きかける時間をつくる動機とコツを掴まなければ大きな時

間の動きに押し流されます。

「自分から〇〇する」これが一番自分も気持ちよいし、周りも気持ち良い

環境です。「〇〇しろ」「〇〇しなければいけない」。これが必要な時も

あります。しかし、それだけでは自分がやっている手触り感が少ないはず

です。やはり、「自分から〇〇する」という動きを組み入れることが、そ

の人本来の良さを表に出すことです。それを表にドシドシ出し続けて欲し

いです。そうすれば、それによって、これまでの自分とは違う自分が感じ

られるはずです。自分の命や心が喜ぶ時間をつくりましょう。

以上