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SUENAGA Blog
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【”学び直し”を始める前に知っておきたい!】仕事の見方を変える方法

あっという間に2月になりましたね。
経営に大きな動きを感じます。変化が早いというよりも「動きが早い」と言う方が正しいと思います。それは、コロナ禍になって3年、その間に考えて準備して実行し始めているためです。

”人”と”仕事”の関係で気がかりなことがあります。
働き方改革で時間外労働が本当に減少して、コロナ感染の影響もあってオンラインも週数回は当たり前になりました。大変良いことです。
何が気になるかといえば、「人は、仕事を通して力をつけているのだろうか?」という点です。
つまり、業務改善をせずに時間内に仕事を終わらせることで、仕事に不都合が出ているのですが、そのフォローをしているのは”管理者だけ”ということが度々見受けられます。
労働基準法改正で中小企業も時間外単価も4月からアップするのでますます時間外は減ります。時間外労働をすることを奨励しているのではなく、”本来的な仕事”がブツ切れになっているということです。
その結果、仕事をしている人が、仕事の最終的な結果・結末・成果を確認する機会が減っているために、逆に仕事のやりがいを薄くしているように思うのです。

例えば、お客様から苦情があったとします。その苦情に対して時間内に対応しても収まり切れなかった場合、その担当者は時間内に帰社せざるを得なく、その後を管理者がフォローして収拾できたとします。
会社としては苦情が収拾できたので、それで問題ありません。しかし、お客様の苦情に対して現場に赴き、直接触れて、理解に努めることで、かえってお客様からの信頼を得て、次への発注に繋がるというようなことがあります。それを通して、”仕事の意義や奥深さ”を感じるものです。
「仕事のやりがい」というのは、理屈ではなく実際に起きていることを通して実際に感じるものです。やりがいの説明よりもこれが大切です。

”リスキリング”や”学び直し”といいますが、その前に、その仕事の本来的な意義を組み立て直して、どこまでやるのが仕事なのかを討議する必要性を強く感じます。
それを踏まえて、「やらなくてもいいことをやっていないか?」「それをやっているためにやらなければいけないことに時間を使えなくなっていないか?」を見直す必要があります。
その再構築の中でDXに置き換えられるところはそうすべきです。また、お客様に協力をいただかなければいけないことは折衝が要ります。社員のスキル・知識の不足部分は明確な習得が大事です。

仕事はそのままの現状維持にして、時間枠だけでブツ切りにしているように見えます。サービス残業などから来るブラックイメージを払拭するにはそれも大事なステップでした。
しかし、次のステップは、本来的に行うべき仕事を時間内にできるようにするにはどうするかを”最優先で組み立てるタイミング”です。売上高は上がって粗利率も伸びていても、実質的な”人の生産性”は改善していないのが実態です。
これを経営者も社員もみんなで討議することは、生産性のためではなく「人が仕事に意義を見出すため」に大事なことです。ウェルビーイングは、人が仕事と共存する機会づくりを実践することが始まりです。

ー社員が自主的に育つシリーズー