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現役コンサルタントが教える”知識習得の秘訣”とは?【5つのポイント】

はじめに

医師(ドクター)で学習しない人は、まともな医療ができずに医療ミスをすれば刑事罰で服役しなければいけませんが、コンサルタントはそんなことはありません。依頼する経営者のコンサルタントを見分ける力だけが鍵になります。学習をし続けないようないい加減な仕事がいつまでも続くわけがありません。
これは、コンサルタントに限らず、お客様に価値を提供する仕事すべてに共通することです。
つまり「学習し続けること」が大切なのです。

ここでは、学習し続けるための重要なピースである「知識を修得して開発する機会」について考えます。
コンサルタントとしての知識開発という視点ではありますが、前述の通り「価値を提供する」という点であらゆる仕事に共通します。

部門としても、上司としても、 部下としても、 仲間としても考えて実行することが必要です。会社がしないから問題だとか、部門としていないから問題だとか、そのような視点の問題ではありません。みんなで考えて知識開発の仕組みを作らなければいけません。

コンサルタントはお客様だけではなく、自社も、自分も変えるのがコンサルタントです。これからは、その経験知が必ず活きてきますし、そういうコンサルタントこそが、お客様が求めるコンサルタントです。

また、知識の修得や学習の仕方も同時に変えていく必要があります。時代の流れは、仕事に必要なあらゆることが”会社としての責任”に”自己責任”が今まで以上にはっきりと加わったというのがトレンドです。

知識開発のための”5つの機会”

1.専門テキスト読書会

会社指定、もしくは自分たちでテキストを決めて、それをみんなで読み進めるものです。一人で読むことも大切ですが、仲間と読み進めると理解の早さが違います。読むだけでなく、分からないところを、話し合う、皆で手分けして調べるという行動は物凄く力がつきます。また、これは会社という場所に関係なく出来るものです。

2.指定テキスト

これは、専門分野やそれ以外に関して、この本を読みなさいと指定するものです。コンサルタントという人は 「自分のペース」 を主張する人が多いのですが、それは昔型のコンサルタントです。こんなコンサルタントは時代が弾きます。やはり、チームとして動けるコンサルタント、組織的に動けるコンサルタントでないと時流に合ってきません。

そういう意味では、テキストを指定してそれを学ぶことも必要です。これは新人だけに言っているのではありません。べテランも学習していない人は多いのです。新人に指導はしているが、古い知識を、古いスタンスで教えていることも多いのです。だから、新人も自分たちで学習しなければいけません。べテラン、中堅、新人、それぞれの位置で必要なことを学習し続けることが必要な時代です。

3.試験制度

これも必要です。将来的には、会社内に社内認定コンサルタント制度があることが好ましいです。今は、それは直ぐにできないとしてもテキストを決めて範囲を決めて試験を実施することも必要です。
勉強しないコンサルタントが何人いても何の意味もありません。 お互いが切磋琢磨すれば能力、スキル以上の仕事ができます。そしてやりがいも感じますし、喜びも大きいし、付加価値も大きくなります。

4.ケーススタディ

自分たちでお客様のケースを基礎にして勉強会を開くのです。
会社がする、部門がするということを待っていることはありません。日々実務の中でお客様と向かい合う人は「忙しい…」とばかり思わずに、自ら担当しているお客様、先輩後輩が担当しているお客様をケースとして始めればいいのです。
そのケーススタディの中で「恥をかいてみる」ことが必要です。社内で知らないことは恥ではありませんが、お客様のところで知らないことは恥です。そのためには、社内のケーススタディで意見を述べて知らないこと分からないことが明確になることに意味があります。
皆さんは、お互い恥をかきたくない、かかされたくない人たちのチームになりかけていませんか?

5.ロールプレイング

営業、コンサル、セミナー講師、提案プレゼン、研修講師、どれをとってもロールプレイングで力が伸びます。
お客様の役割でもコンサルタントの役割でも、どちらも勉強になります。また、ロールプレイングを聞いていても役に立ちます。同じことでもこのように表現するという表現の違いの学習は文章力もアップします。

6.テーマ別レポート

自分たちでテーマを設定してレポートを書いて、交換して読んで、議論します。そのテーマは、どのようなテーマでもいいです。レポート作成のために必然的に学習します。
これからのコンサルタントは「考える」ことができるスキルが必要です。 考える習慣を持っていない人は、考えるということは苦痛でしかないのです。 今まではそれでも仕事はありました。これからはそうはいきません。
考える習慣は一朝一タにつくものではありません。そのためには、テーマを持つということは極めて重要です。

(一部抜粋:弊社冊子『経営コンサルタントの基本』)