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生産性40%減!「ながら仕事」に終止符:AIレコーダーが実現する真のシングルタスク戦略

生産性40%減!「ながら仕事」に終止符:AIレコーダーが実現する真のシングルタスク戦略

こんにちは。末永イノベーション経営の広報です!
突然ですが、皆さん”コレ”を知ってますか???👇

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https://jp.plaud.ai/

これは『Plaud Note AI』というAIボイスレコーダーなんです。
会議での発言などの記録を”自動的に文字起こし”してくれたり、長時間の商談の要点をAIでまとめてくれたりします。
周囲の仕事関係の方から口々に「これとっても便利だよ~」という話をよく聞いていたので、今年から試してみることに。
そして現在使い出して数か月…本当にメリットが多くて驚いています!(※PRでもなんでもありません!笑)

今回、Skywork社×noteの「#働き方を変えるツール」という企画に乗じて、なぜこのPlaud Note AIがそんなに業務改善につながっているかについて説明していきます。

※ちなみに、ボイスレコーダーを探している人、というよりも
・会議や商談が終わったあとに「ああ、今からメモを整理しないと…」といつも絶望する人
・マルチタスクが苦手だと自覚している人

・・・こういう気持ちの方にぜひぜひ読んでいただきたいです。笑

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Skywork社×note「#働き方を変えるツール」企画

私たちの「仕事ストレス」はどこから来るの?

重要な会議や商談が終わり、ホッと一息つくのも束の間、「ああ、議事録……「ああ、手元の乱雑なメモを整理しないと…..」と現実に引き戻されるあの瞬間。多くの人が経験したことがあると思います。

熱心に議論したはずの2時間の会議が、その後の「残業」を生み出す種になっている――現代の働き方が抱える大きなジレンマです。
これらの「作業」こそが、会議で生み出されたはずの「価値」を損なう最大の要因になっている可能性があります。

どういうことか具体的に説明していきます。
重要な会議や商談の場で、私たちは常に「2つのタスク」を実行しています。
①一つは、議論の本質を深く理解し、価値ある発言をすること(創造的なタスク)
②もう一つは、発言内容を一言一句正確に記録すること(記録的なタスク)です。

この2つのタスクを同時にこなそうとする結果、私たちの集中力や思考資源は、記録作業に分散されてしまいます。
これが、会議が終わるたびに感じる疲労感と、議事録作成のための残業を生む根本原因です。

「マルチタスク優秀論」の誤解

錯覚にすぎないマルチタスク能力

まず理解すべき点は、私たち人間はコンピューターのように複数のタスクを同時に処理するようにはできていないということです。

「あの先輩、次から次へと同時に作業や指示をこなしていて凄いな….」と、私自身もよく思います。
職場によくいる”仕事がデキる人”は、イコール=”マルチタスクができる人”といっても過言ではないほど、周囲から「マルチタスクができるという事は優秀だ」という薄っすらとした共通認識が存在します。

しかし実のところ、私たちが「マルチタスクをしているんだ!」と感じる時、脳は実際には非常に速い速度でタスクからタスクへと”注意を切り替える”、「タスクスイッチング」を行っているのです。
この高速な切り替えは、一見すると効率的であるかのように感じられますが、かえって”大きなコスト”を生んでいるのです。

  • スイッチング・コストの発生: タスクを切り替えるたびに、脳は新しいタスクのルールを呼び出し、前のタスクのルールを抑制するという認知的調整を行わなければなりません。この切り替えにかかる時間は「スイッチング・コスト」と呼ばれ、累積すると膨大な時間のロスになります。

  • エネルギーの浪費:この頻繁な調整により、脳は単一のタスクに集中するよりもはるかに多くのエネルギーを消費し、疲労や注意力の低下を招きます。

実は、このスイッチング・コストが生産性の低下を招いていることは、科学的なデータにも現れています。
以下をご覧ください👇

  • マルチタスクで実は生産性は劇的に低下している?!: 米国心理学会(APA)などの研究で、マルチタスク(タスクスイッチング)によって生産性が最大で40%低下するというデータが示されています。
    ⇒本来シングルタスクで3時間で終わる仕事が、マルチタスクを挟むことで実質的に4〜5時間かかることを意味します。

  • ミスの増加: マルチタスクは、タスクへの集中力を低下させるため、作業ミスが発生する確率を50%近く増加させるという報告もあります。(Microsoft Researchのデータ)
    急いで多くのことをこなそうとした結果、品質が下がり、手戻りが発生する方が大きな非効率となります。

現代の「優秀さ」の再定義

このツールの価値は、単に文字起こしを自動化することだけではありません。
その本質は、記録的なマルチタスクの負荷から解放されて、シングルタスクでの深い集中を取り戻すことにあります。

最近では、あらゆるツールが普及されている現代において、優秀な人材とは「今、最も重要なタスク」に完全に集中し、質の高いアウトプットを生み出せる人へと定義が変化していっていることを感じます。

つまり、AIが機械的な記録と分析を引き受けることで、私たちは初めて「議論の本質的な理解」や、「創造的なアイデアの創出」といった高付加価値なタスクに、脳の資源をフル活用できるようになるからです。

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ツールの核:高度な記録と分析の同時実行

Plaud Note AIで助かるポイントは「分析」の機能が組み込まれている点です。デバイスが音声を記録するのと同時進行で、クラウド上のAIが”あらゆる知的処理”を自動で行います。

▶1. 話者分離
録音された音声は、AIが「誰が、いつ、何を言ったか」を識別する話者分離を行います。これにより、手動で発言者を割り振る手間がカットされ、完成度の高い議事録の土台が一瞬で出来上がります。

▶2. アクションアイテム抽出
AIが、生成されたテキストデータを分析して、長時間の議論から「最も重要な要点」と「今後誰が何をすべきかというアクションアイテム(ToDo)」を自動で抽出します。

会議の参加者は議論を終えた直後に、既に構造化されて、要約されたレポートを受け取ることができます。これにより、会議のゴールである「ネクストアクション」への移行スピードが劇的に加速しました!


リソースを「人間がやるべき仕事」へ

今回、ただの記録ツールだったボイスレコーダーが、「生産性向上ツール」へと進化したことをまざまざと感じる良い機会でした。

もちろん「記録する」という行為自体も大切なことではありますが、(記録から学ぶことも多いのですが)
さらに注力していくべき「記録された情報をどう活用するか」ということ。

AIにできる作業はAIに任せてみる。そして、もう一歩踏み込んだ戦略的な思考、創造性、密接なコミュニケーションの構築というリソースに集中していくことで、また今とは違った仕事の結果が得られると思います。

「成功の秘訣は、自分のエネルギーを一般的な仕事に注ぐのではなく、少数の重要な目的に集中することにある。」

— ポール・J・マイヤー (目標設定プログラムの創始者)

ここまでご覧いただきありがとうございます。