末永ブログ

二.志学観(4)

「志が人材育成の連鎖を生む」 筆者の所在近くに緒方洪庵の適塾があります。日本の若者が蘭学を志して競って学び寝食を共にした雰囲気が残ります。適塾では、毎週試験を行い、結果で講義の席が決まり、辞書を読む順番も、寝るところも決まったという凄まじさです。「福沢などは塾にいる期間、勉強につかれると夜昼なしに ………

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二.志学観(3)

「福沢、枕を用いることなし」 明の時代「王陽明は、病身で内乱、反徒と休む暇もなく奔走し、その間に真剣な読書、学問、教育、詩作、論述を行っています。弟子たちは絶えず先生の後を追って陣中に聴講しており、一日の戦闘がすんで夜になると夜営のテントの中で篝火で書物の講義をしました。弟子たちもヘトヘトになって ………

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二.志学観(2)

「三上(さんじょう)」 「自ら新にするの第一の工夫は、新にせねばならぬと信ずるところの旧いものを一刀の下に斬って捨てて、余孽(よげつ)を存せしめざることである」(幸田露伴『努力論』岩波文庫)。幸田露伴は、目的のために自己革新するには、昔のままの自分ではなく思い切って根こそぎ捨てて新しいことを努力し ………

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二.志学観(1)

「志立たざれば、閑事のみ」 人材育成は、志を行動として実践する過程です。志を立てることで使命は明確になります。志に向かう人間に日常という大波小波が押し寄せます。 「緊(きび)しく此の志を立てて以って之を求めば、薪を搬び水を運ぶと雖も、亦(また)是れ学の在る所なり。況(いわん)や書を読み理を窮(き ………

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一.立志観(4)

「而立人材こそ育成の指標である」 孔子は、『論語』で「十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う」と申しました。十五を志学(しがく)、三十を而立(じりつ)、四十を不惑(ふわく)、五十を知命(ちめい)、六十を耳順(じじゅん)と言います。孔子は「常に ………

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